完全試合、三冠王、2ケタ勝利&2ケタ本塁打...快挙だらけの2022年「野球界10大ニュース」 (5ページ目)

  • 紙井昇●文 text by Kamii Noboru
  • photo by Sankei Visual

自身初のノーヒット・ノーランを達成したオリックスの山本由伸自身初のノーヒット・ノーランを達成したオリックスの山本由伸この記事に関連する写真を見る

【5人のノーヒット・ノーラン】

 セ・パともに防御率2点台が続出し、パ・リーグでは1点台が2人も出るなど、"投高打低"の著しいシーズンとなった。それを象徴するような出来事が、ノーヒット・ノーラン達成者が5人も出たことだ(ひとりは完全試合)。

 先述したように、4月10日のオリックス戦でロッテの佐々木朗希が完全試合を達成。そのわずか1カ月後の5月11日には、ソフトバンクの東浜巨が西武を相手にノーヒット・ノーラン。

 また6月には7日の日本ハム戦でDeNAの今永昇太が、18日にはオリックス・山本由伸が西武戦でともに1四球のみの準完全試合で達成した。さらに8月27日のソフトバンク戦では、日本ハムのコディ・ポンセが達成。

 1シーズンで5人のノーヒット・ノーランは、沢村栄治(巨人)などが達成した1940年以来、82年ぶりの快挙だった。

 三冠王を達成したヤクルト・村上宗隆や、41本塁打を放った西武・山川穂高は突出した成績を残したが、3割打者は両リーグ合わせてわずか6人と、投手の活躍が目立ったシーズンとなった。

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