完全試合、三冠王、2ケタ勝利&2ケタ本塁打...快挙だらけの2022年「野球界10大ニュース」 (10ページ目)
東北勢初の甲子園制覇を達成した仙台育英ナイン(photo by Ohtomo Yoshiyuki)この記事に関連する写真を見る
【仙台育英が東北勢初の甲子園制覇】
今夏の甲子園決勝で、宮城代表の仙台育英が、山口代表の下関国際を8−1で破り、春夏通じて初めて東北勢が高校野球の頂点に立った。
仙台育英は1989年夏に、エース・大越基(元ダイエー)を擁して初めて決勝に進出するも、吉岡雄二(元巨人など)がエース兼主砲として君臨する帝京に敗れ、全国制覇を逃した。その後も、2001年春、2015年夏にも甲子園の決勝に勝ち進んだが、あと一歩及ばなかった。
また東北勢としても、1915年の第1回大会で秋田中(現・秋田高)の準優勝に始まり、これまで甲子園の決勝に12回進出するもいずれも敗退。今夏の仙台育英がじつに"13度目の正直"となった。
仙台育英の指揮官であるOBの須江航は2001年春の準優勝メンバーで、記録員としてベンチに入りしていた。実力伯仲の強力投手陣をはじめとする強力なチームをつくり上げ、隙のない戦いぶりで東北勢の大願を成就させた。
優勝インタビューで発した、コロナ禍で高校生活を過ごした全国の球児たちを慮(おもんぱか)る「青春って、すごく密なので」は大きな反響を呼び、先述の「村神様」などとともに『2022ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされ、選考委員特別賞を受賞した。
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