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元巨人・村田真一が「これぞエース」と唸ったライバル球団の5人。「太く短い野球人生は強烈なオーラを放っていた」 (5ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Sankei Visual

藪恵壹(元阪神ほか)

 阪神は1985年に優勝したあと、86年に3位、92年に2位がありましたが、それ以外は2003年に優勝するまですべてBクラスという時代が続きました。そんななか、藪恵壹投手は巨人サイドからすると、「阪神戦はいつも藪」というイメージがありました。

 藪投手も遠藤(一彦)さん同様、チームの状況が厳しいなかでもマウンドに立ち続けた「エースのプライド」を感じるピッチャーでした。ルーキーイヤーの1994年、阪神の日本人投手として初の「巨人戦初登板初完封勝利」をマークするなど、シーズン9勝を挙げて新人王を獲得。94年から4年連続180イニング以上を投げるなど、阪神投手陣の屋台骨を支えました。

 シュートとスライダーのコンビネーションで勝負するスタイルで、右打者にとってはシュートが厄介なボールでした。1997年に巨人に移籍してきた清原和博選手とは「内角攻め」でにらみ合っていたのが、今となっては懐かしい思い出です。

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