2022.07.15

元巨人・村田真一が「これぞエース」と唸ったライバル球団の5人。「太く短い野球人生は強烈なオーラを放っていた」

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Sankei Visual

 巨人の捕手として20年の現役生活を送り、何度もチームを優勝に導いた村田真一氏。その長い現役生活のなかで、「これぞエース」と思ったピッチャーは誰なのか。しのぎを削ったライバルのなかから珠玉の5人を挙げてもらった。

92年に15勝をマークした岡林洋一92年に15勝をマークした岡林洋一 この記事に関連する写真を見る 岡林洋一(元ヤクルト)

 90年代は巨人とヤクルトがほぼ交互に優勝するなど、しのぎを削った時代でした。ヤクルトには川崎憲次郎投手、伊藤智仁投手、荒木大輔投手、石井一久投手、伊東昭光投手など、好投手がいっぱいいましたが、そのなかでも私がエースとして挙げたいのが岡林洋一投手です。

 ダイナミックなフォームから、ストレートはもちろんですが、スライダー、カーブ、フォークといった変化球の精度も高く、とらえるのが難しい投手でした。

 岡林投手はルーキーイヤーの1991年、45試合に登板し、リリーフ投手ながら106イニングを投げて12勝12セーブ。翌92年は先発、リリーフにフル回転し、34試合(23先発/12完投)で15勝を挙げ、197イニングを投げました。6時間26分の日本プロ野球最長試合となった阪神戦では、7回からリリーフして延長15回までの9イニングを投げるという、今では考えられないことをやってのけました。

 さらに西武との日本シリーズでは、第1戦、第4戦、第7戦に先発し、驚異の3試合完投。その後、肩を痛めて通算53勝と短命ではありましたが、太く短い野球人生は、強烈なオーラを放っていました。