楽天・早川隆久の驚くべき投球理論と言語化力。「すごくマニアックな話になりますよ」 (5ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

 楽天には、低めのピッチトンネルをうまく使う田中や則本昂大というお手本がいる。あえてピッチトンネルから外すカーブは、山本由伸(オリックス)が得意とする投球術だ。自身が成長するヒントは、あちこちに転がっている。

 6月下旬から離脱した期間に、早川はあらためて自身を見つめ直した。1年目の目標は未達となったが、この間に得たものも多くある。

 熾烈な優勝争いが繰り広げられる後半戦。スーパールーキーは、シーズン序盤以上のピッチングを見せてくれるに違いない。

(後編につづく)

【profile】
早川隆久(はやかわ・たかひさ)
1998年7月6日生まれ、千葉県山武郡出身。木更津総合高校時代は2年春、3年春、3年夏と甲子園に3度出場する。早稲田大学に進学後、2020年ドラフト会議で4球団から1位指名を受けて楽天に入団。2021年3月28日、開幕カード3戦目の日本ハム戦で初先発・初勝利を飾る。180cm、76kg。

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