ロッテ佐々木朗希が語る自身の成長と大谷翔平。「僕も常識を覆すようなパフォーマンスを見せたい」 (4ページ目)

  • 中村計●取材・文 text by Nakamura Kei
  • photo by Sankei Visual

――今、同じように体の大きな大谷選手があれだけ活躍していますが、体の使い方とか、参考になるものですか。

「僕が言うのもなんですけど、器用っていうか。すごいなと思いますね」

――大谷選手の成績を見ていると、限界を自分で勝手に決めてはいけないものなんだなとつくづく思います。

「僕が言うのもあれなんですけど......」

――言っても大丈夫だと思いますよ。

「日本人がメジャーでホームラン王争いをしていること自体が信じられません。常識を覆されたと思います。僕もいずれは、常識を覆すようなパフォーマンスを見せられればいいな、と」

――今、人類最速は169キロで、科学的にはほぼ限界と言われているそうです。でも佐々木投手なら、170キロ以上、出せる感覚はあるものですか。

「今は、その感覚は程遠いかなとは思います。けど、5年後、体つきとか、ぜんぜん違うと思うので、その時、どう感じているかで(投げられるかどうか)決まってくるのかなと思います」

――大谷投手も170キロを目指しているそうですが、大谷投手より先に投げたいですよね。

「まあ、僕は、170キロの前に、165キロ(大谷翔平の日本記録)を」

――前半戦の最後の試合、日本ハム戦で、公式戦最速となる157キロをマークしました。後半戦は160キロ台も見られそうですね。

「わかりませんが、だんだん出力も上がってきて、自分の感覚と球速が一致するようになってきたのかなとは思います」

――よく聞くことですが、やはり、つい球場の球速表示は見てしまうものですか。

「バックネット裏に表示される場合は、見ちゃいますね。(バックスクリーンを)振り返ってまでは、見ないですけど。球速がすべてではないんですが、自分の感覚と比べてみたいので」

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