ラミレスに「へその前で打つ」練習を徹底。八重樫幸雄が打撃覚醒に導いた (5ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――来日1年目には「恐怖の七番打者」として若松勉監督の日本一に貢献しました。チームに溶け込んでいる姿もファンとしてはすごく印象に残っています。

八重樫 そのへんは、ラミちゃんの明るさ、誰とでも打ち解けやすい性格のおかげだと思います。さっき言った古田との関係もそうだし、当時すでにベテランだった池山(隆寛)ともすごく仲がよかったからね。よく覚えているのは、池山が凡打してベンチで落ち込んでいる時に、ラミちゃんが近づいていって池山の肩を叩きながら慰めていたこと。その姿を見て、「いい関係だな」と思ったよ。

――以前、ラミレス選手にインタビューした際には「イワムラ(岩村明憲)、イナバ(稲葉篤紀)にお世話になった」と話していました。

八重樫 確かに岩村、稲葉とはよく話していましたよ。特に岩村は自分のほうが年下なのに、よく外国人選手を誘って食事に行っていたみたいだし、いろいろとアドバイスもしていたようでした。本人が真面目で真剣だから、周りの人たちもつい応援したくなる魅力がラミちゃんにはあったね。

――ラミレス選手のエピソードはまだまだ尽きませんね。ということで、次回もまたラミレス選手について伺いますね。

八重樫 ラミちゃんについては僕も思い入れがあるんで、ぜひこの続きはまた次回ということで(笑)。

(第16回につづく)

■八重樫幸雄氏出演イベントのお知らせ
3月12日(木) 八重樫&杉浦の「昭和プロ野球ナイト」

【出演】八重樫幸雄、杉浦享、長谷川晶一
【会場】LOFT9 Shibuya
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥3,000 / 当日¥3,500(飲食代別・要1ドリンク以上オーダー)
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