2020.02.27

清宮幸太郎は大丈夫なのか。
3つの視点で3年目の変化と現状を探る

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 清宮幸太郎は大丈夫なのか——。

 早稲田実から日本ハムに入団して2年。通算134試合に出場して410打数83安打、14本塁打、51打点、打率.202。高卒3年目を迎える若手選手であることを考えれば、十分すぎる数字である。

 だが、気になるのは故障が相次いでいることだ。思えば清宮は、アマチュア時代も腰や肩などを痛めた時期がある。プロでも故障に泣くことになれば、安定した結果は望めない。昨季36本塁打を放って大ブレークした村上宗隆(ヤクルト)が世代トップランナーに立った感があるが、清宮はこれから巻き返せるのだろうか。

昨シーズンは4番に座ることもあった日本ハム・清宮幸太郎 高校1年時から清宮の公式戦をつぶさに見てきた筆者は、2月18日に日本ハム二軍がキャンプを張る沖縄・国頭(くにがみ)に飛び、清宮の練習を観察、直撃することにした。

① 打撃・無理に考えなくなった「手元に引きつける」意識

 フリー練習は圧巻だった。ポンポンと面白いように、サク越えが続出する。角度のある高い放物線もあれば、低いライナーがぐんぐん上昇して、そのまま防球フェンスに突き刺さることも。打球のバリエーションが豊富なのだ。

 高校時代は右足を高く上げていたが、プロでは足の上げ幅を小さくしている。その一方、上体の動きは高校時代と大きくは変わらない。構える際にバットヘッドを投手側に一度傾け、その反動でバットを左肩に担ぐようにしてからトップへ。インパクトを迎える前から、バットヘッドがよく動くのが特徴だ。