清宮幸太郎は大丈夫なのか。3つの視点で3年目の変化と現状を探る (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

② 守備・遠投40メートルまで回復

 清宮が二軍スタートした理由は、昨年オフに右ヒジ関節形成術を受けたためだ。現在もリハビリは続いており、キャッチボールの時間になるとチーム本体を離れ、サブグラウンドでキャッチボールのドリルをこなしていた。

 それでも、徐々に長い距離を投げられるようになってきた。遠投は「今は40メートルほどです」と距離を伸ばしている。

 また、目を引いたのは投球動作が非常にコンパクトになっていたことだ。捕手のようにバックスイングをあまりとらず、トップに持っていく。ヒジに負担をかけない投げ方を身に着けようという意図が感じられた。

③肉体・引き締まったラガーマンのよう

 ウォーミングアップで久しぶりに清宮の姿を間近に見た第一印象は、「やせた?」というものだった。高校時代はややボテッとした体型だったのが、今は引き締まった肉体になっている。ショートダッシュの走り姿など、強靭さと機敏さを兼ね備えたラガーマンのようだった。

 清宮によるとトレーニングには力を入れており、周囲から「引き締まった」とよく言われるそうだ。だが、本人はあまりピンときていないようで「そうですかねぇ、自分ではよくわからないですね」と困惑ぎみの反応だった。

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