「何が足りなかったか」トライアウトに
現れた元ドラ1たちのプロ人生 (2ページ目)
二軍で燻(くすぶ)るなかで徐々に失われていった自信。戦力外通告後も練習を継続していた野村だったが、「今の自分のレベルで野球を続けても仕方がない」と一度は不参加も考えた。
「『受けたほうがいい、まだできる』と言ってくれる方々が周りに沢山いて。奥さんからも『続けてほしい』と言ってもらえたので勝負しようと思いました」
10月末にトライアウト参加を決意。トライアウト本番では本塁打を浴びるなど、厳しい結果となったが「トライアウトは楽しみたいと思って臨みました。そこは達成できたと思います」と気丈に振る舞った。
3年間背負った背番号20については、次のように語った。
「最初のころは『重いな、責任重大だな』と思っていましたし、『エースナンバーを背負っているくせに』と言ってくる人もいたりしましたけど、最終的には気にする余裕もなかったというか......。気にならなくなりました」
今後については、「自分だけではなく、家族もいるので」と独立リーグでの現役続行は考えず、NPB、企業チームからのオフォーを待つ意向を示した。
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