2017.11.16

「ムラタはどうしてる?」
イタリアで遭遇した、元横浜の助っ人も心配

  • 阿佐智●文・写真 text&photo by Asa Satoshi

 世界各国のリーグやマイナーリーグに「野球旅」をしていると、思いがけない人物に出くわすときがある。かつてメジャーで活躍したビッグネームや日本でプレーしていた助っ人など、これまで実に多くのプレーヤーと意外な場所で遭遇してきた。

 日本でプレーしていた選手は口を揃えて、「日本は素晴らしかった」と言い、その印象の良さからか、片言の日本語で向こうから声をかけてくることが多い。彼らは、野球で稼ぐことができる限り、バットとグローブを片手に世界中を飛び回っている。

“野球不毛の地”と言われていたヨーロッパでも、そうした”ジャーニーマン”はいるもので、ふらっと足を運んだイタリアやオランダでも懐かしい顔に出会った。

今季はイタリアンリーグのパルマでプレーしたホセ・カスティーヨ(写真中央) イタリア・ノヴァーラ。はるか彼方にアルプスを望むこの町の球場に、200キロほど離れたパルマからやってきたビジターチームのなかに、かつて日本でプレーした”元助っ人”がいた。

「オレは日本でもやっていたんだぜ。えーと、ヨコハマとあとは何だっけ……セ・リーグだと思うんだけど……チームを順番に言ってくれないか」

 そう言うので、セ・リーグのチームを順番に挙げてみるも、その選手は首をタテに振らない。それではと、パ・リーグのチームを挙げると、「ロッテ」でようやく頷いた。

 ホセ・カスティーヨ――この名前を覚えている人は多いだろう。2010年に元メジャーリーガーとして鳴り物入りで横浜ベイスターズ(現・横浜DeNA)に入団し、打率.273、19本塁打と、まずまずの成績を残した。特にメジャーでも評価の高かった守備は二塁手として持ち味を発揮したが、チームの低迷もあり、1シーズンで解雇となった。