「ムラタはどうしてる?」
イタリアで遭遇した、元横浜の助っ人も心配 (5ページ目)
「知ってるよ。日本の高校生は朝から晩まで野球ばかりしているんだろ? 僕たちとは大違いだね。僕が高校生のときは、週に2日ほど放課後にちょっとだけ練習して、それがない日は普通に遊んでいたよ。その分、勉強はしっかりできたかな(笑)。日本では授業中に寝る選手もいると聞いたことがあるけど、それはちょっと問題だね。でも、日本の選手はレベルが高く、日本でプレーするのは楽しかった。また戻りたいね」
高校卒業後、フーフト・クラッセ(オランダ野球のトップリーグ)の強豪・HCAWに入団。そこでプレーしていたところをMLBのミネソタ・ツインズにスカウトされ、20歳でアメリカに渡った。
マイナーに8シーズン在籍し、3Aまで上がったが、メジャーにたどり着くことはなかった。それでもWBCでの好投が認められ、育成選手として楽天と契約し、のちに支配下登録され一軍のマウンドにも上がった。
その後、ツインズと再契約を結んだが、やはりメジャーの壁は厚く、現在はフーフト・クラッセの強豪でクローザーとしてチームを支えると同時に、ナショナルチームの主力として戦っている。
今年で33歳。いまだオランダ球界一の高給取り(といっても月に数十万円ほどだが......)として君臨しているファンミル。今後、国際大会で侍ジャパンの前に立ちはだかる可能性は大いにある。
◆山本昌はDeNAドラフト1位・東克樹をどう評価していたか?
5 / 5