2017.10.20

山﨑武司のドラフト注目打者10人。
思わず「育てたい」と言ったのは?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行、田口有史●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki、Taguchi Yukihito

 プロ野球のドラフト会議(1026日)が迫るなか、セ・パ両リーグで本塁打王に輝いた経験を持つ山﨑武司氏(元中日ほか)が、今年もアマチュアの強打者を徹底解説。ただ選手の長所を挙げるだけでなく、今後高いレベルで戦うための課題もズバリ指摘する。

 昨秋、ドラフト会議前に山﨑氏が高く評価した細川成也(明秀学園日立高→DeNA)は、高卒新人史上初のデビュー戦から2試合連続本塁打を放つなど鮮烈打撃を見せている。

 今年のドラフトは清宮幸太郎(早稲田実)を筆頭に、大学生、社会人も含めて「スラッガー豊作年」と言われている。山﨑氏が太鼓判を押す強打者はいたのか? 先日の「甲子園のスラッガー編」に続き、10選手を一斉にレビューする。

歴代最多となる高校通算111本塁打を放った早稲田実・清宮幸太郎清宮幸太郎(早稲田実/一塁手/右投左打)

彼が持っている能力を疑う人間などいないでしょう。ドラフトでは何球団から1位指名があるのか、僕も楽しみです。清宮くんのいいところは、手の使い方がうまいこと。つまり、バットコントロールがいい。若くして半速球を打つのがうまいですよね。スイングが柔らかく、フォロースルーも大きい。プロで活躍できるホームランバッターの条件を満たしています。そんな清宮くんだからこそ、ここではあえて細かい課題を指摘したいと思います。彼の打撃で気になるのは、打つ間際に上体をわずかにあおること。この上下動があると、プロで150キロ近い速球に対して詰まりが生じます。特にインコースを徹底的に突かれると苦しいでしょう。また、速い球にタイミングを合わせると、今度は変化球に対応できなくなる。このクセを修正するだけで、プロでの活躍度合いが変わってくるはずです。