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「巨人の歴代4番打者」リストに見る、
阿部慎之助2000安打の凄さ (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 これに対して阿部は、今でこそ守備につく場合はファーストに入っているが、そのプロ野球生活の大半ではキャッチャーとして本塁を守り、そのうち300を優に超える試合で4番を張ってきた。ちなみに、全球団の2000安打達成者のなかでもキャッチャーというポジションは稀な存在だ。これまでには野村克也、古田敦也、谷繁元信の3人しかおらず、阿部が4人目となる。

 このように、巨人の生え抜きで4番を張るキャッチャーが2000安打を打ったという事実を冷静に見れば、これは "二度と起こらないかもしれない"レベルの偉業であることがわかる。現在の阿部は、ケガに悩まされたり、守備であたふたしたりで、ついついその衰えばかりに目が向きがちだ。しかし、野球ファンはこの2000安打の機会にもう一度、阿部慎之助の偉大さを再認識するとともに、その快挙に心から拍手を送りたいと思う。


【巨人の歴代4番打者】

第1代 永沢富士雄
第2代 伊藤健太郎
第3代 中島治康
第4代 筒井修
第5代 前川八郎
第6代 水原茂
第7代 川上哲治
第8代 青田昇
第9代 木暮力三
第10代 中村政美

第11代 ヴィクトル・スタルヒン
第12代 近藤貞雄
第13代 川畑博
第14代 黒沢俊夫
第15代 小笠原博喜
第16代 平山菊二
第17代 宇野光雄
第18代 中村不可止
第19代 手塚明治
第20代 宮本敏雄

※211代~50代は次ページ

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