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まさかのDeNA防御率トップを支える、ルーキー戸柱恭孝の安定感 (5ページ目)

  • 山口愛愛●文 text by Yamaguchi Aiai
  • photo by ©YOKOHAMA DeNA BAYSTARS

 球団初の開幕新人マスクを被り、戸柱が正捕手を務め、2カ月が経過した。投手の防御率は12球団ナンバーワンと劇的に好転している。ラミレス監督は「自分がプレーしてきたなかで最もいい捕手」と絶賛し、「投手とのコミュニケーションも取れ、自分たちの考えを忠実に再現してくれるので、キャンプの後半ころからサインを出す必要がなくなった」と明かしている。

 ラミレス監督はサインを出し選手をコントロールしていただけではなく、そのサインから監督やチームの考えを汲み取り、再現していく力を見極めていたのではないだろうか。新人の戸柱が正捕手となり、どこまでやれるか未知数であったかもしれないが、暴投数や防御率が激減し、「数字が証明している」とラミレス監督は言う。

 5月31日からは交流戦がスタートした。昨年は3勝14敗1分と大きく負け越し、交流戦前に蓄えた貯金をすべて使い果たすなど大失速したが、今季はここまで4勝2敗と早くも昨年の勝ち星を上回った。DeNAにとって鬼門と言われている交流戦をどう戦い抜くのか。すべてはルーキー戸柱のミットにかかっていると言っても過言ではない。

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