当たり外れで順位が激変。セ・リーグ新外国人の「優良度」チェック (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎DeNA
ザック・ペトリック(投手)/7試合/0勝1敗/防御率7.88
ジェイミー・ロマック(内野手)/17試合/打率.104/0本塁打/2打点

 ロマックはマイナーで通算200本塁打と、長打力を期待されていたが……。開幕から10試合でわずか2安打。その後、二軍で調整し再昇格を果たしたが、7試合で3安打。ここまで長打は1本もなく、低打率にあえぐベイスターズの象徴的存在となってしまった。

「スイングが強くて、パワーがあるけど、“衝突打ち”なんですよ。つまり、線でとらえることができないから、ミートポイントが小さい。ホームランバッターというタイプではないですし、アベレージ重視でいったほうがいいと思います」(山﨑武司氏)

「ペトリックは、コントロールは悪くないけど、球に力がないから簡単に外野まで持っていかれてしまう。もともと変化球主体の技巧派だけど、もう少しストレートにキレが増さないと、ちょっと厳しいかもしれないですね」(野村弘樹氏)

 その出来、不出来がチーム成績に大きく影響する新外国人選手たち。“外れ”を引いてしまった球団は、水面下でさらなる新選手の獲得に動いていることだろう。掘り出し物は見つかるのか。あるいは、これまでダメだった選手にまさかの覚醒はあるのか。まだまだ長いシーズン、助っ人たちの働きぶりに注目していきたい。

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