ダメ選手の巻き返しはあるか? パ・リーグ新外国人「優良度」チェック
解説者による新外国人評価~パ・リーグ編
今シーズンもたくさんの新外国人選手がやってきたプロ野球。開幕から1カ月以上が経過して、その実力をいかんなく発揮する選手がいる一方で、「オマエはホントにプロなのか?」と呆れられる者もいるなど、明暗が分かれてきた。そこで、目利きの解説者に新外国人選手の「優良度」チェックを依頼。昨日のセ・リーグ編に続いて、今日はパ・リーグ編をお届けしよう。
オリックスの新守護神として期待されたコーディエだったが、開幕早々、二軍落ちとなった
◎ソフトバンク
ロベルト・スアレス(投手)/12試合/1勝2敗6ホールド/防御率2.08
スアレスはメキシコリーグ出身で、一昨年までアマチュアだったというから、正直、予想外の活躍である。今やチームにとって欠かすことのできない存在になっており、サファテと盤石の「勝利の方程式」を築き上げた。
「キャンプのとき、スアレスについて佐藤義則投手コーチが『ウチでいちばんすごい投手かもしれない』と言っていたのですが、その通りセットアッパーのポジションにおさまりました。150キロ後半のストレートをコーナーに決めることができる。誰が見ても、すごいとわかるピッチャーです」(野口寿浩氏)
◎日本ハム
アンソニー・バース(投手)/7試合/3勝4敗/防御率5.25
クリス・マーティン(投手)/17試合/1勝0敗1セーブ/防御率2.20
バースは先発として、マーティンはリリーフとして貢献。ともに来日当初は不安定な投球が続いたが、ここに来て日本の野球に順応してきたように見える。
「バース、アンソニーともボール自体は力があるのですが、細かいコントロールがない。力で押していけるときはいいのですが、粘られると厳しい。ただ、徐々に日本の野球に慣れてきた印象があり、これから活躍しそうな予感がします」(金村義明氏)
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