2016.05.12

一軍初昇格の平沢大河を「一流の野球選手」にする大村流の人間教育

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ロッテのドラフト1位ルーキー・平沢大河は、早春のプロ野球を盛り上げてくれた選手のひとりで、開幕してからは二軍でその才能を磨いていた。つい先日、平沢に「プロの水」に慣れたか聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

二軍で打率.294、4本塁打と結果を残し、初の一軍昇格を果たした平沢大河

「(高校時代とは)試合に入るまでの準備や、試合の流れやテンポが全然違ったりするので最初は戸惑いました。今はそれにも慣れてきて、試合前の準備でも体が無意識に動くようになってきた気がします。プロの練習をきついと感じることもありますが、疲れよりも満足感のほうが強いですね。充実した練習ができているからだと思います」

―― プロ野球は年齢構成が幅広く、現時点で年上の選手がほとんどです。そんな中で物怖じせず、じつに楽しそうに練習している印象があります。

「そうですね。先輩の方が練習しやすい環境をつくってくれていると感じています。『教えてください』と聞けば教えてくださいますし、自分が球拾いを忘れたときは注意してくれます。ベテランの方たちの練習は、見ているだけで勉強になります」

―― 変な質問ですが、社会人となったことで各種申込書などの職業欄には<プロ野球選手>と書くのですか。

「個人事業主って書きました。プロ野球選手と書くのは……どこか微妙というか(笑)」

 さて、ここで5月10日までの平沢のイースタン・リーグでの打席成績を見てみたい。

 31試合/打率.294/4本塁打/22打点/30三振