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当たり外れで順位が激変。セ・リーグ新外国人の「優良度」チェック (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎広島
ジェイ・ジャクソン(投手)/18試合/0勝2敗8ホールド/防御率1.93
ブレイディン・へーゲンス(投手)/10試合/2勝0敗4ホールド/防御率1.42
ジェイソン・プライディ(外野手)/一軍出場なし

 今季、開幕投手を務めたジョンソンや主砲・エルドレッドなど、毎年、外国人選手に恵まれている広島。今年も派手さこそないが、ジョンソンとヘーゲンスが期待通りの活躍を果たしている。

「ジャクソン、ヘーゲンスとも制球力がすばらしく、特にヘーゲンスはまだひとつも四球を出していません。一見、打たせて取るピッチャーかなと思うのですが、三振もしっかり取れる。彼らが加わったことでブルペンに厚みが増し、それが安定した戦いができている大きな理由になっています。ただ、ケガで戦線離脱しているルナが戻ってきたら枠の問題が出てくる。緒方監督は本当に悩むと思いますよ」(野村弘樹氏)

◎中日
ジョーダン・ノルベルト(投手)/5試合/2勝0敗/防御率1.73
ファン・ハイメ(投手)/一軍出場なし
ダヤン・ビシエド(内野手)/39試合/打率.326/12本塁打/32打点

 近年、低迷が続いていた中日だったが、今季は開幕直後から上位争いを繰り広げている。その原動力となっているのが、不動の4番・ビシエドだ。2012年にメジャーでシーズン25本塁打を放った実力は本物だった。

「いま中日が貯金できているのは、ビシエドのおかげ。負けゲームをビシエドのバットで5つぐらい拾っている。ここまでは100点満点ですよ。チームは長らく長打不足に悩んでいて、右の4番を本当に必要としていたけど、ビシエドがすべて解消しましたよね。彼の打ち方は、日本の野球に合っていたと思います。外国人選手はだいたいノーステップで打ちますが、ビシエドは振りはじめに上半身のあおりがなく、横回転で入ってくる。その分、ボールの見極めがよくできる。その選球眼のよさに加えて、あのパワーですから(笑)。これから研究されると思いますが、大崩れする感じもしません。30発、100打点は十分に期待できるバッターです」(山﨑武司氏)

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