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ルーキー戸柱の抜擢で、DeNAのワースト捕手陣に劇的改善の予感 (5ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu
  • photo by Jiji photo

 後半戦のほとんどの試合に起用され、3人のなかで最多の74試合に出場した嶺井博希(24歳)は、毎日泥だらけになりながらボールの前に身体を晒し続け、ボロボロになるまで練習に打ち込む姿が印象的だった。

「昨年の後半戦、あれだけ試合に出してもらったのに最下位に終わったのは、僕の力不足。ミスが重なったことを引きずり、冷静に試合に挑めていませんでした。捕る、投げるという基本的な部分を100パーセントに近づけ、ピッチャーとの信頼関係を作っていきたいです」

 シーズン開幕は2軍で迎えることになったが、光山コーチからかけられた「自分の枠に収まるな。殻を破れ」「失敗していいから毎回100パーセントを出せ」という言葉を実践できるようになれば、1軍復帰も十分にあり得る。

 昨シーズンの開幕スタメンであり、12年、14年と正捕手の座に手をかけながら逃し続けている最年長の黒羽根利規(28歳)もまた、今シーズンに巻き返しを誓うひとり。2月18日の練習試合後に育成枠の網谷圭将(18歳)と入れ替えで2軍落ちするも、オープン戦で1軍に復帰して好調をアピール。嶺井に代わって開幕1軍を手にした。

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