評価急上昇! オコエ瑠偉を本当に必要としているのはこの球団 (2ページ目)
パ・リーグ2位の日本ハムはどうか。名手・陽岱鋼を筆頭に岡大海、西川遥輝、さらには浅間大基という新鋭が現れて、ファームには岸里亮佑という好素材も控えている。他にも、俊足、強肩の石川慎吾もおり、さすがにオコエは見送りとなるだろう。
ただ、日本ハムは「その年のいちばんいい選手を獲る」というポリシーを貫いてきた。はたして、日本ハムが評価する「いちばんいい選手」は誰なのか。そこが気になるところだ。
今や外野の守備力が「伝統」になりつつあるロッテだが、その継承者が心細い。現段階での候補者は3年目の加藤翔平だけ。高い守備力を受け継ぐためにも、オコエは何としても欲しい存在だが、チーム防御率3.77(リーグ5位)の投手力を考えれば、計算できる投手が最優先だろうか。
今季、下位に甘んじたオリックス、楽天も同様の理由で当面の補強はまず投手になるだろう。特に12球団最低のチーム防御率の楽天は、田中将大(ヤンキース)が去った今、計算できる投手は則本昂大ただひとり。来季、一軍のマウンドに立てる投手が3人は欲しいところ。間違いなく即戦力投手の獲得が最重要課題となる。
その点、オコエ獲得で夢が広がるのが西武。今シーズン、シーズン216本のシーズン最多安打を記録した秋山翔吾と、将来の主軸候補・森友哉を両翼にしたがえ、センターにオコエが入る。人気、実力を兼ね備えた豪華外野陣が完成すれば、集客も期待できる。西武は高卒選手の育成にも定評があり、オコエにとってもいい球団ではないだろうか。
ちなみに、オコエが生まれ育った東村山は西武プリンスドームのお膝元で、少年時代は西武のファンクラブに加入していたという。
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