今や貴重な選手の供給源。高まる独立リーグの存在価値 (5ページ目)
また現在、独立リーグでは40人もの外国人選手がプレイしている。デニングが日本に来た理由について語ってくれた。ちなみに、デニングは2005年に16歳の若さでレッドソックスに入団したが、一度もメジャーに昇格することなく2011年に自由契約となり、アメリカ独立リーグなどを経て、2013年に来日した。
「レッドソックスをリリース(解雇)されて、アメリカにある独立リーグの球団に所属したけど、2週間ほどで辞めました。アメリカの場合、独立リーグでいくら結果を残しても契約の関係があって、メジャーでプレイするのは簡単ではありません。逆に日本では独立リーグをステップにNPBから声が掛かれば、簡単に移籍することができる。日本の方が、自分のやりたいことを早くできると思ったんです」
そしてデニングは、外国人選手と独立リーグとNPBの関係について、こんな持論を述べた。
「毎年、外国人選手はメジャーや2A、3Aからすぐに日本に来るので、成功しない選手の方が多いと考えています。僕の場合は独立リーグではあるけれど、日本の野球を2年間経験して学ぶことができました。それは今後に役立つと思っています。今後、カラバイヨや僕が活躍することで独立リーグのレベルの高さを証明して、NPBのチームが『独立リーグから外国人選手を獲得すればいいんじゃないか』という流れになると嬉しいですよね」
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