2015.06.16

解説者7人が見た交流戦「なぜセ・リーグはここまで弱いのか」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

 2015年の交流戦も日本ハム対阪神戦の1試合を残すのみとなったが、今年もパ・リーグが勝ち越しを決めた。11年目を迎える交流戦だが、パ・リーグが負け越したのは一度だけ。今季はセ・リーグの強い要望で1カード2連戦の24試合制から、1カード3連戦の18試合制に変更。それに伴い、ホーム&ビジターの総当りという概念がなくなり、日程も大幅に短縮されることになった。交流戦前は、試合数が減ったことで「セ・パの差」はなくなるのではないかと言われていた。というのも、投手力に勝るパ・リーグがエース級ふたりを次々とぶつけることができる昨年までと違い、今年はセ・リーグにも勝つチャンスが増えると思われたからだ。だが、いざフタを開けてみればパ・リーグの圧勝に終わった。野球解説者たちはこの短い交流戦で何を感じたのだろうか。

6月3日のDeNA戦でバックスクリーン直撃の特大アーチを放ったソフトバンク・柳田悠岐

山﨑武司(元中日、オリックス、楽天)

「今年は試合数が減ったことで、大きな差はつかないと思っていましたけど、現時点で(6月16日現在)セ・リーグで勝ち越しているのは阪神だけ。その阪神もパ・リーグ断トツ最下位のオリックスに3連敗するなど、精彩を欠いた。結局はパ・リーグが実力を証明した形になりました。

現役時代から感じていたことですが、セ・リーグの投手はパ・リーグに比べてパワーで劣るんですよ。これは今年も変わらなかった。ソフトバンクと中日の試合を見ましたが、中日ファンは柳田悠岐や松田宣浩のバッティングを見て驚いたと思いますよ。セ・リーグであれだけバットを振れる選手はいないですから。対戦成績こそ中日の1勝2敗でしたが、内容ではソフトバンクが圧倒していました。ソフトバンクに限らず、パ・リーグの打者にとってはパワーのないセ・リーグの投手は打ちやすいんでしょうね」