球界を席巻!「大阪桐蔭の4番」は「ジャパンの4番」
6月9日の巨人戦で先制の19号本塁打を放った日本ハムの中田翔は、試合後のインタビューで「おかわりさん(西武/中村剛也)がジリジリ来てますので......」と高校の先輩の名を挙げた。
現在、パ・リーグ本塁打王の日本ハム・中田翔
現在、パ・リーグは中田と中村の大阪桐蔭出身のふたりがホームラン王争いを繰り広げており、セ・リーグでも同校出身の平田良介(中日)が首位打者争いを演じている。さらに、6月6日の試合では西武の中村剛也、浅村栄斗、森友哉の「大阪桐蔭トリオ」がホームラン競演。大阪桐蔭OBたちの勢いはとどまるところを知らない。
そんな折、ある球団関係者が中田と中村のホームラン王争いから話題を広げ、こんなことを言った。
「ジャパンの4番も大阪桐蔭勢の争いになりそうだね」
確かに、中田は侍ジャパンの強化試合などですでに4番を経験しているが、これまでジャパンに縁のなかった中村や平田も今の状況なら間違いなく候補のひとりになるだろう。
それにしても、なぜ大阪桐蔭出身者はプロに入っても順調に成長を続けるのだろうか。選手個々の素材がいいことはもちろんだが、それだけでは説明が足りない。事実、高い能力を持ちながらプロの世界で実力を発揮できなかった選手は何人もいる。
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