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プロ野球解説者7人の「3大ニュース~開幕1カ月編」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

田口壮氏(元オリックス、カージナルスほか)

① ヤクルトの快進撃
② 優勝候補オリックスの低迷
③ 本格化した筒香嘉智(DeNA)

「正直、ヤクルトがここまでいいチームになっているとは想像していませんでした。先発は小川泰弘、石川雅規を筆頭に計算できる投手がいますが、問題はリリーフだと思っていました。なかでも、バーネットの活躍に驚いています。これまでは、いい球を投げるんだけど、どこか単調でランナーを背負うとすぐに崩れてしまう傾向がありました。でも、今年は粘り強くなりましたし、何よりボールのキレが素晴らしい。彼の成長はチームにとってものすごく大きいですね。

 今年のオリックスは期待を込めて優勝と予想したのですが……。ケガを言い訳にしてはいけないのですが、ここまで離脱者が出るとは予想外でした。それによって、キャプテンの糸井嘉男までおかしくなってしまった。責任感があるだけに『自分がやらなければ』と思ったのでしょうが、それが気負いになってしまった。ただ、彼が打ち始めればチームも良くなると思いますよ。

 打者では筒香嘉智がようやく本格化してきました。これまでは配球に悩んだり、ボール球に手を出したりすることが多かったのですが、今年はスイングに迷いがなくなりました。表情も勝負師の顔つきになっていました。日本の4番を打てる選手だけに、これからのさらなる飛躍を期待しています」

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