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プロ野球解説者7人の「3大ニュース~開幕1カ月編」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

与田剛(元中日、ロッテなど。第2回と第3回WBC投手コーチ)

① ヤクルト投手陣の覚醒
② DeNAの快進撃
③ 苦戦するソフトバンク

「ヤクルト快進撃の最大の要因は投手陣です。先発は小川泰弘、石川雅規といった実績あるピッチャーに成瀬善久が加わったことで期待していましたが、想像以上でした。ヤクルトの場合、これまで投手陣が手薄だったわけですが、言い換えれば誰にでもチャンスがあった。それが石山泰稚や杉浦稔大といった若い選手にとってはいいモチベーションになったのでしょうね。

 DeNAは打線が本格化してきたことで、投手陣が気楽に投げられるようになりました。昨年までは、序盤にもかかわらず『1点も許せない』といったピッチングをしていたのですが、今年は『失点しても打線が取り返してくれる』と気持ちの余裕を感じます。それがいい意味で大胆さにつながっているように思えます。

 パ・リーグで意外だったのは、ソフトバンクです。現在3位と決して悪い成績ではないのですが、これだけ苦戦するとは思っていませんでした。たとえば、今年から内川聖一を3番から4番にした。打順がひとつ変わったことで、今までと違う責任感も出てきたと思います。ただ、このことで、本来できていたことができなくなると、他の打者にもしわ寄せが来てしまう。能力の高い選手が揃ったチームを機能させることの難しさを感じました」

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