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開幕直前。外国人投手たちの嘆き「日本のマウンドは××だ」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 彼らの話を、ソフトバンクの吉井理人コーチ(日米両球界の経験者)に伝えたところ、興味深い話を聞くことができた。

―― 日本でプレイする外国人投手にとって、ボールの違いよりもマウンドの違いの方が気になるようです。

「感覚の違いもあると思いますが、いちばんは硬さなんです。その理由は、投げ方の違いからくるんです。外国人投手は併進運動したパワーを踏み込んだ足を固定してしっかりと受け止め、上半身のパワーを最大限に使う投げ方なんです。だから、踏み込んだ足がずれてしまう日本の柔らかいマウンドは投げづらいんだと思います」

―― メジャーは上半身、日本は下半身を使ってピッチングをすると聞いたことがあります。

「日本のピッチャーは踏み込んだ足がずれていくことを計算して、重心を低くします。だから、下半身を使っているように見えるんです。実際に使っているんですけどね。でも、この投げ方はアメリカの硬いマウンドでは無理です。滑るのを前提に踏み込んでいきますので、特につま先からマウンドに付くピッチャーは、踏み込んだところでブレーキがかかって、つんのめってしまいます」

―― あと、マウンドにできる穴が嫌いと口を揃えていました。

「穴は日本のピッチャーだって嫌ですよ。他のピッチャーによって作られる穴は(笑)」

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