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記録ラッシュのプロ野球。それでも抜けない不滅の記録は? (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 続いて打者の記録を見てみたい。

■打者の主な記録
通算本塁打数      868本塁打/王貞治(巨人/1959~1980年)
通算安打数        3085本/張本勲(東映、巨人など/1959~1981年)
通算打点数        2170打点/王貞治(巨人/1959~1980年)
通算盗塁数        1065盗塁/福本豊(阪急/1969~1988年)
通算犠打数        533犠打/川相昌弘(巨人、中日/1983~2006年)
連続フルイニング出場 1492試合/金本知憲(広島、阪神/99年7月21日~10年4月18日)
シーズン最多安打    214本/マートン(阪神/2010年)
シーズン最多打点    161打点/小鶴誠(松竹/1950年)
シーズン最多盗塁数  106盗塁/福本豊(阪急/1972年)
シーズン最高打率    3割8分9厘/バース(阪神/1986年)

 シーズン55本塁打の記録は破られたが、王の通算868本塁打は今後も不滅の大記録として残るだろう。2位の野村克也(南海、ロッテなど)が657本、3位の門田博光(南海、オリックスなど)が567本と、大きく引き離しての記録。ちなみに現役最多は中村紀洋(DeNA)の404本だが、それでもまだ王の記録の半分にも達していない。

 また、福本豊の通算1065盗塁も2位の596盗塁(広瀬叔功/南海)を大きく引き離す大記録だ。50盗塁を20年で1000盗塁……現役選手でシーズン50盗塁を達成したのは片岡易之(西武)、本多雄一(ソフトバンク)をはじめ何人かいるが、4年連続で達成した選手はひとりもいない。

 コンディショニングや練習法が確立され選手寿命が延びているとはいえ、王や福本、さらには金本の連続フルイニング出場の記録はあまりにも突出しており、抜き去られるのは想像できない。

 その反面、可能性があるのはシーズン最多安打、最多打点、最高打率だ。シーズン最多安打は2010年にマートンが記録した214本だが、他に200安打を達成したのはイチロー(オリックス/1994年)、青木宣親(ヤクルト/2005年、2010年)、ラミレス(ヤクルト/2007年)、西岡剛(ロッテ/2010年)の4人で、いずれも90年以降に達成されていることからも新記録達成の期待は大きい。

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