記録ラッシュのプロ野球。それでも抜けない不滅の記録は? (4ページ目)
また、小鶴誠の161打点は1950年に達成されたものだが、2位は153打点でローズ(横浜/1999年)、3位は147打点で今岡誠(阪神/2005年)と比較的最近に達成されており、数字を見ても可能性は十分にある。シーズン最高打率を見ても、歴代2位と3位がオリックス時代のイチローでそれぞれ3割8分7厘(2000年)、3割8分5厘(1994年)。また横浜時代の内川聖一も3割7分8厘(歴代7位)を記録するなど、現役選手も多く、十分に期待が持てる。
なかには絶対に破られてはいけない記録もある。松永浩美(阪急)が1988年に達成してしまった11打席連続四球だ。ロッテ・高沢秀昭との首位打者争いで敬遠作戦にあい、1試合4敬遠(ダブルヘッダーで2試合連続)などまったく勝負してもらえず。個人タイトル争いが招いた醜(みにく)い記録となった。
それにしても2013年、プロ野球ファンは本当に幸せ者だと思う。歴史的大記録の証言者として、田中の気迫あふれるピッチングを、そしてバレンティンの美しいホームランを、この先、何十年も語り継ぐことができるのだから。今後、記録を破られることがあったとしてもふたりの偉業は色褪せることはない。
4 / 4