前田健太の2年35億円は高いのか、安いのか? 先輩・黒田博樹の契約とも比較してみた (4ページ目)
この若手たちは資質を備えているとはいえ、いずれも規定投球回に達したことがない。なかでも2018年のドラフトで全体1位指名を受けたケイシー・マイズ(26歳)は、昨年6月に受けたトミー・ジョン手術から復帰のシーズンとなる。これは、前田が辿ってきた道のりだ。
タイガースは2011年〜2014年の地区4連覇を最後にポストシーズンから遠ざかり、2017年以降は負け越しているものの、若手が芽吹き始めている。彼らが順調に伸び、前田の好投もプラスされれば、このア・リーグ中地区には絶対的な強さのチームが不在なので、10年ぶりのポストシーズン進出も現実的なゴールとして見えてきそうだ。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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