ダルビッシュ賢太が語る兄・ダルビッシュ有の素顔「ずっと今の感じ。メディア嫌いになったので、世間に伝わってこなかっただけ」 (5ページ目)
このがん治療が終わったら、保護犬になるのか、ペットホテルのようなものなのか......まだ決めてはないんですけど、ワンちゃんに関わることをやろうかなって考えてますよ。それが今のモチベーション......ってほどではないですが、病気が治ったらやりたいことですね」
インタビューの間、賢太氏はたびたび「人間というのは、そんなによくできたものではない」「僕もダイエットをやろうと決意しても継続できない、そんな人間なんですよ」と口にした。
賢太氏は今、抗がん剤治療の3クール目の中盤から終盤戦を戦っている。
「全身の毛穴から突き抜けるしびれ」がありながらも、Twitter等での配信も変わらず続けている。「見た人が1日2〜3秒でも『今日も頑張ろう』と思ってくれたらうれしい」という、その一瞬のために──。
(了)
【profile】
ダルビッシュ賢太(けんた)
1992年1月19日生まれ、大阪府羽曳野市出身。イラン人の父と日本人の母を持ち、3人兄弟の三男として生まれる。長男はサンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有、次男は元総合格闘家のダルビッシュ翔。2009年から「KENTA」の芸名で俳優活動をはじめ、その後パーソナルトレーナーに転身。2022年に精巣がんが見つかる。身長176cm。
著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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