ダルビッシュ賢太が語る兄・ダルビッシュ有の素顔「ずっと今の感じ。メディア嫌いになったので、世間に伝わってこなかっただけ」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Darvish Kenta

 あと、自分がブログとかに書いたことを、そのままアップしてネット記事とかにする人を、『こんなのが仕事なのか?』と許せないタイプなんです。そんなんでメディア嫌いになっちゃったので、そこからメディアでの発信がない。

 だから世間のイメージは、プロ入りしたばかりの、タバコ吸ってスロット打ってるダルビッシュで止まってるわけです。だから『ダルビッシュ、成長したな』なんて36歳になって言われちゃうんですが、僕にとっては、ずっと今の有でした」

── 賢太さんご自身のキャリアでいうと、少年時代は野球やサッカーもやり、その後は俳優業やトレーナーもされた。どうしてそのような道を歩まれたのでしょう?

「もう、その時にやりたいことから、順番にやってきただけであって。うん、本当にやりたいことをやってきただけです。それ以外はないですよ。

 野球やって、サッカーやりたくなったからサッカーやって、なんか俳優やってみようかなとやって。その後、世界一周旅行したんです。するともう暇なんで、ちょっとトレーニングをはじめて、そっからトレーニングにハマり、トレーナーと出会ってトレーナーになって。今はサプリメント会社に勤めています」

── トップビルダーでトレーナーのミロシュ・シャシブ氏の指導を受けにロサンゼルスに行ったのはトレーナー時代ですか?

「そうですね、ジムをオープンしたあとです。なにかを教わるとかそんな次元ではなくて、一方的にミロシュのトレーニングを受けたいと思っただけです。(ハードなトレーニングで)地獄を見ました(笑)。でもミロシュは人間味があり、あのクラスのトレーナーなのに人の話を最後までしっかり聞く。どんな意見も頭ごなしに否定しない。そこは有に似てるなと思いました」

── そういえばTwitterなどに動物の写真を多く投稿しているなと思ったんですが、なにか理由はありますか?

「僕はもう、動物大好きです。苦手な動物もいないですし、蚊も殺せないですよ。それは昔から。なんでなんかわかんないですけれど......なんか動物って、すごい素直で純粋じゃないですか。難しいことがないし、裏表がない感じがするし。やっぱり、愛が強い感じがするし。なので、動物には本当に力をもらってますね。

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