大谷翔平「投手で4番」はあるか。登板日に打席に立つ可能性もある (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 筒香選手に求められているのは、左投手に対してライバルに負けない結果を出し、守備でも複数のポジションを器用にこなせる多様性ではないでしょうか。同じアジア出身で韓国からやって来た左打者の崔志萬(チェ・ジマン)から4番の座を奪うぐらいの気迫で臨んでほしいです。

 一方、シンシナティ・レッズに入団した秋山翔吾外野手は、1番打者として期待されています。デビッド・ベル監督もオープン戦では1番センターで起用していました。

 ただし、レギュラーの座が確約されているわけではありません。今春レッズのキャンプでは、秋山選手ら新加入の3選手を含む計10人もの外野手がひしめき合い、ベル監督も「これまで見たことがない」と言うほどでした。

 そのなかでもとくに強力なライバルとなりそうなのが、メジャー2年目のニック・センゼルと、4年目のジェシー・ウィンカーです。

 センゼルは2016年のドラフト1巡目・全体2位指名でレッズに入団した右打者の24歳。昨年5月にチームナンバー1の俊足としてメジャーデビューを果たし、104試合で打率.256、12本塁打、14盗塁をマークしました。ただ、内野から外野へ転向したばかりで、プロ通算104試合しかセンターを経験していない不安はあります。

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