最大の注目はダルビッシュ有の奪三振ショー。
ディビジョンシリーズ開幕 (6ページ目)
今シーズンもブルージェイズの打棒は健在です。ア・リーグ3位の221本塁打はレンジャーズを上回っています。しかもブルージェイズは、パワーだけがウリではありません。フォアボールを選んだ数はア・リーグ1位の632個。やみくもにバットを振るのではなく、しっかりとボールを待つ忍耐力も兼ね備えているのです。
昨年のア・リーグMVPに輝いた2番のジョシュ・ドナルドソン、ア・リーグ3位タイの42本塁打をマークした3番のエドウィン・エンカーナシオン、そして本塁打王を2度(2010年・2011年)獲った4番のホセ・バティスタ。ブルージェイズが誇るスラッガートリオは決して侮れません。
その打線をいかに抑えるかが、ディビジョンシリーズ第2戦での先発が予定されているダルビッシュ投手の注目ポイントとなるでしょう。ダルビッシュ投手はブルージェイズ戦に過去7試合先発し、3勝2敗・防御率2.45という数字を残しています。47イニング3分の2を投げて、ホームランはわずか4本で、三振の数は61個。これまでは相性がいい対戦相手といえます。
はたしてダルビッシュ投手は、強力打線を誇るブルージェイズ相手にどんなピッチングを演じてくれるのでしょうか。ブルージェイズはア・リーグ4位の三振数(1362個)を記録しているので、ダルビッシュ投手の奪三振ショーも期待できるかもしれません。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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