田中将大は防御率2位。
初の個人タイトルを狙う「ノリノリ男」たち

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 両リーグで地区優勝が続々と決まりつつある9月下旬、今シーズンの個人タイトル争いもますます過熱してきました。日本人ファンとして最後まで目が離せないのは、ア・リーグの防御率タイトルの行方でしょう。現在、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が防御率3.07でア・リーグ2位の座に立っています。はたして、田中投手はメジャーで初の個人タイトルを手にすることができるでしょうか。

ア・リーグ2位の防御率3.07をマークしている田中将大ア・リーグ2位の防御率3.07をマークしている田中将大 今シーズンは田中投手以外にも、初の個人タイトルを狙えそうな選手が数名います。まずは、ナ・リーグの首位打者を激しく競っているコロラド・ロッキーズのDJ・ルメイヒューと、ワシントン・ナショナルズのダニエル・マーフィーのふたりを紹介しましょう。

 ルメイヒューは2009年にドラフト2巡目・全体79位でシカゴ・カブスに指名され、入団当初から注目された若手有望株でした。マイナーで順調に結果を残し、2011年にメジャーデビュー。その年のオフにロッキーズにトレードされ、2012年からセカンドのレギュラーに定着しました。2014年にはゴールドグラブ賞を受賞し、2015年は初の3割も達成。成長著しい右打ちの28歳です。

 そして2016年、ルメイヒューはさらなる進化を遂げました。打率・本塁打・打点・得点・安打などで自己ベストを更新しており、特に打率.350は現在ナ・リーグ1位。体力的に厳しい夏場も調子を落とすことなく、8月には打率.439をマークしてメジャートップの月間打率を叩き出しました。

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