最大の注目はダルビッシュ有の奪三振ショー。
ディビジョンシリーズ開幕
【MLBポストシーズン2016】ディビジョンシリーズ展望@ア・リーグ編
10月2日にレギュラーシーズンの全日程が終了し、待ちに待ったポストシーズンが開幕。ア・リーグのディビジョンシリーズのカードは、東地区1位のボストン・レッドソックス(93勝69敗・勝率.574)vs.中地区1位のクリーブランド・インディアンス(94勝67敗・勝率.584)と、リーグ最高勝率で西地区1位のテキサス・レンジャーズ(95勝67敗・勝率.586)vs.ワイルドカードゲームを制したトロント・ブルージェイズ(89勝73敗・勝率.549)となりました。ディビジョンシリーズ第2戦に先発予定のダルビッシュ有 まずは、「レッドソックスvs.インディアンス」のカードから紹介しましょう。
レッドソックスは今シーズン、史上初めて「5年間で2度目の前年最下位から地区優勝」という快挙を成し遂げ、3年ぶりにプレーオフへと駒を進めました。しかも前回の2013年は、勢いそのままに世界一まで上り詰めています。間違いなく今回も、その再来を狙っていることでしょう。
その勢いを下支えしているのは、メジャーナンバー1の攻撃力です。今シーズンのチーム打率.282・878得点はともにア・リーグ1位。特に得点は2位のインディアンス(777得点)を大きく引き離しています。この破壊力あふれる打撃は、ディビジョンシリーズでも大いに発揮してくれると思います。
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著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)