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最大の注目はダルビッシュ有の奪三振ショー。
ディビジョンシリーズ開幕 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ただ問題は、インディアンスの先発投手が3人もケガしていることでしょう。エースのコーリー・クルーバーは地区優勝を決めた9月26日の試合で右足付け根を痛め(ディビジョンシリーズ第2戦には先発予定)、2番手のカルロス・カラスコは右手骨折で残りシーズン絶望。3番手のダニー・サラザーも右前腕屈筋の張りを訴えてプレーオフでの登板が微妙と言われています。

 ブルペンには32セーブを挙げたクローザーのコディ・アレンや、7月31日にニューヨーク・ヤンキースから獲得したアンドリュー・ミラーなど、その顔ぶれはレッドソックスにも負けていません。得点の取り合いになると分が悪いので、インディアンスは先発陣が踏ん張り、リードする展開でリリーフ陣に最後を託す戦いに持ち込めば勝機もあるでしょう。

 そしてもうひとつのカード、「レンジャーズvs.ブルージェイズ」は、激しい打撃戦になるのではないかと予想されます。

 まず、2年連続で地区優勝を果たしたレンジャーズがポストシーズンを勝ち抜くためには、コール・ハメルズ(15勝5敗)とダルビッシュ有投手(7勝5敗)の「先発2枚看板」の存在抜きには語れません。2008年のフィラデルフィア・フィリーズ時代にワールドシリーズMVPの実績を持つハメルズ。右ひじ手術からの復帰後、レギュラーシーズン最後の2試合・計13イニングを1失点に抑えたダルビッシュ投手。ともに万全の状態でディビジョンシリーズに臨んでくるでしょう。

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