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田中将大は防御率2位。
初の個人タイトルを狙う「ノリノリ男」たち (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ハイペースでヒットを量産できている要因は、今シーズンになって選球眼が飛躍的に向上した点が挙げられます。外角のボール球に手を出すクセが改善され、フォアボール率も急上昇。2012年の4.4%に対して今年は10%以上と、打数全体の1割以上でフォアボールを選ぶようになりました。

 また、左右にライナーを打ち分ける広角打法の習得も、打率が大幅にアップした一因でしょう。外野の広い本拠地クアーズ・フィールドとの相性はピッタリで、ホームでは打率.394を残しています。

 ロッキーズは1993年のチーム創設以来、23年間で述べ9人もの首位打者が輩出しています。今シーズン、チーム10人目の首位打者としてルメイヒューが初の個人タイトルを奪取できるか注目です。

 ただ、それに待ったをかける選手が31歳のベテラン、左打ちのマーフィーです。2006年にニューヨーック・メッツからドラフト13巡目・全体394位というかなりの下位指名で入団しており、まさにルメイヒューとは対照的な選手です。しかも、これまで規定打席に達した成績では、2014年の打率.289が過去最高。昨シーズンの終盤までは、ほとんど目立たない選手でした。

 しかし、昨シーズンのポストシーズンでマーフィーは突如覚醒したのです。プレーオフで7本ものホームランを放ち、特にリーグチャンピオンシップシリーズでは4試合で打率.529・4本塁打・6打点をマーク。シリーズMVPに輝き、メッツのワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。

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