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マイナー契約で再挑戦。
川﨑宗則がカブスで生き残るためには? (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 以上、彼ら3人と川﨑選手は控え内野手の座を争うことになりそうです。最大のライバルは、ラステラではないでしょうか。川﨑選手と同じ左バッターで、出塁率が高く、三振の少ないコンタクトヒッタータイプ。ふたりのスタイルは非常に似ていると思います。

 現地の報道では、「川﨑選手の開幕メジャーはかなり厳しい」と言われています。しかしながら、決してチャンスがないわけではありません。開幕メジャーの可能性を探っていくと、いくつか注目したい点がありました。

 まずひとつは、「バーサティリティ」です。アメリカではよく使われる表現で、「多才」ということ。マドン監督はいろんなシチュエーションで使うことのできる器用な選手を好むタイプなので、バッティングだけでなく守備や走塁など、バーサティリティの高い川﨑選手はマドン監督が手元に置いておきたくなるのではないでしょうか。

 そしてもうひとつは、ムードメイカーとしての川﨑選手の重要性です。昨年の最優秀監督に選ばれたマドン監督は、今年2月で62歳となりました。ただ、非常に若々しい人物で、チームの雰囲気を盛り上げることも気にかけている名将なのです。

 たとえば2008年のレイズ時代、当時在籍していた岩村明憲選手が髪型をソフトモヒカンにしてくると、マドン監督も同じ髪型にしてチーム内の雰囲気を和やかにしていました。川﨑選手のようなチームを盛り上げるキャラクターは大好きなので、マドン監督も気に入るのではないでしょうか。

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