マイナー契約で再挑戦。
川﨑宗則がカブスで生き残るためには？ (5ページ目)
それを後押ししてくれるのが、地元シカゴの熱狂的なファンの存在です。ひさしく世界一から遠ざかっていますが、人気度はニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャースといった他の大都市チームにも引けを取りません。日本でいうと、阪神タイガースの雰囲気に近いでしょうか。
彼らはカブスを何よりも愛しているので、チームを盛り立てようとする川﨑選手のような人物は絶対に好きになるはずです。メジャーナンバー１の熱狂度を誇るカブスの一員になれば、シカゴはものすごい騒ぎになると思います。彼のキャラクターはすでに全米中に知れわたっていますので。
チームの勝利を第一に考え、積極的にチームメイトやファンと交流を図り、どんな起用にも全力で取り組む川﨑選手は、メジャー25人目の選手として、ある意味もっともふさわしいと思います。ぜひともキャンプで存在をアピールしてライバルに勝ち、控え内野手のポジションを掴み取ってほしいです。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター（twitter.com/YoshFukushima）
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