【プロ野球】松井秀喜新監督に求める巨人の変革 篠塚和典「選手たちが泥まみれになってボールを追いかける風景を見せてほしい」
篠塚和典が語る巨人・松井秀喜新監督への期待 後編
(前編:篠塚和典が語る巨人再建への期待 指導者経験がほぼない松井秀喜新監督は「生え抜きのOBが中心になって支えていくべき」>>)
松井秀喜新監督は、今の巨人のどんな課題を改善し、チームを作っていくべきなのか。篠塚和典氏が理想とする指導法や若手育成のあり方について語った。
巨人の秋季キャンプで選手を指導する松井秀喜監督 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【選手の自主性の伸ばし方】
――松井新監督はヤンキースのGM特別アドバイザーとしてマイナーリーグを巡回し、アーロン・ジャッジをはじめとした若手育成に携わってきた経験があります。
篠塚 まずは、そのやり方が選手に合うかどうかです。自分から率先して練習する選手もいれば、言われないとなかなか動けない選手もいます。どうすればよくなるのか、自分で考えられるかどうかという点も選手によって違います。MLBのマイナーリーグは、特に自主性が求められます。コーチはいるでしょうが自分で考えて練習しなければいけませんし、そのあたりは日本と大きく違うと思います。
マイナーの選手は移動や食事の面でも厳しく、ハングリー精神が違います。一方で日本の二軍の選手は環境にも恵まれていますし、給料面でもある程度の待遇が保証されています。そういった違いがあるなかでどう対応していくのか、松井新監督が実際に選手を見ながら考えていくことになるでしょう。
――選手の自主性をどう伸ばしていくか、という点が大事?
篠塚 ただ、自主性を重んじることは大事ですが、単に選手に任せればいいわけではありません。たとえば、「君はこの部分が課題だから、どうすればよくなるかを自分で考えなさい」と、テーマを与えることも大事です。
1から10まで全部言ってしまうと、選手が自分で考える余地がなくなります。逆に、何も言わなければ何をすればいいのかわからなくなってしまう。テーマを与えて、それについて考えさせる。うまくいくようになれば、自分で考えて練習することが自然と身についていきます。
松井新監督はMLBで、さまざまな指導者のもとでプレーしてきました。ロサンゼルス・ドジャースの捕手として2度のワールドシリーズ優勝に貢献したマイク・ソーシア監督が率いていたロサンゼルス・エンゼルスや、セイバーメトリクスや『マネー・ボール』で知られるビリー・ビーンGMがいるオークランド・アスレチックス、ロサンゼルス・エンゼルスで大谷翔平の二刀流起用を積極的に後押ししたジョー・マドン監督が率いていたタンパベイ・レイズ......。そうした経験を生かして選手を育てていってほしいですね。
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著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。




















