後半戦スタート。日本人メジャーリーガーたちが優勝争いに参戦 (2ページ目)
そのヤンキースに対抗するチームはどこか――。個人的にはヤンキースの永遠のライバル、ボストン・レッドソックスに注目しています。6月20日時点でレッドソックス(30勝40敗)は当時首位のレイズから10ゲーム差、2位のヤンキースにも9ゲーム差をつけられていました。しかしその後に巻き返し、オールスター終了時には42勝46敗。首位のヤンキースから5.5ゲーム差まで詰め寄りました。このゲーム差なら、地区優勝も十分に射程距離だと思います。
レッドソックス猛追の大きな支えとなっているのは、クローザー・上原浩治投手の存在でしょう。開幕時は故障者リスト入りでスタートしたものの、現在ア・リーグ5位の22セーブをマークしており、あと17セーブを挙げればメジャー通算100セーブを達成します。これは、佐々木主浩投手の通算129セーブに次ぐ日本人ふたり目の大台突破です。上原投手の活躍する場が今後も増えれば、ア・リーグ東地区はさらに盛り上がるでしょう。
今シーズンのア・リーグ東地区は、かつてないほどの接戦です。両リーグ合わせて6地区の中で、もっとも展開の読めない地区ではないでしょうか。かつてのア・リーグ東地区は、上位2チームがシーズン100勝ペースで飛び抜けることの多い地区でした。ところが、今シーズンはどのチームが地区優勝してもおかしくない状況ですので、ファンにとっては目の離せない地区だと思います。
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