MLBオールスター開幕。ピート・ローズの伝説再び?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 いよいよ現地7月14日(日本時間7月15日)、MLBオールスターゲームが行なわれます。開催地は、オハイオ州シンシナティにあるレッズの本拠地「グレート・アメリカン・ボール・パーク」。メジャーを代表する選ばれしスター選手たちが、ひとつのグラウンドに集結します。

史上最多の得票数を獲得したブルージェイズのジョシュ・ドナルドソン史上最多の得票数を獲得したブルージェイズのジョシュ・ドナルドソン 今回、ファン投票で選ばれた両リーグ合計17人のうち、20代の若い選手は12人。その若手を代表する選手といえば、ア・リーグのマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)と、ナ・リーグのブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)でしょう。やはり今年のオールスターの見どころを紹介するうえで、ふたりの競演を挙げないわけにはいきません。

 ファン投票で1401万3021票を獲得したトラウトは、23歳にしてすでに3度目の先発出場となります。2012年に新人王と盗塁王に輝き、2014年は打点王とMVPを受賞。そして今年は現在ア・リーグ1位タイの26本塁打をマークするなど、あいかわらずの絶好調ぶりです。

 23歳以下で、オールスターまでにホームラン20本以上を2回もマークしたのは、メジャー史上わずか4人目の快挙です。ちなみに過去の3人は、「ホームランプリンス」の愛称で親しまれ、通算512本塁打を放ったエディ・マシューズ(元アトランタ・ブレーブスなど)、1988年に史上初の40本塁打・40盗塁を達成したホセ・カンセコ(元オークランド・アスレチックスなど)、そして2001年のメジャーデビューから10年連続「打率3割・30本塁打・100打点」という偉業を成し遂げたアルバート・プホルス(エンゼルス)。いずれも球史に語り継がれる名プレーヤーばかりです。

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