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【夏の甲子園2025】昨年秋とは別人! 金足農相手に14奪三振の衝撃 沖縄尚学の左腕・末吉良丞に何が起きた? (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 2026年のドラフト戦線では、早くも横浜の2年生右腕・織田翔希が目玉格になりそうな気配が漂っている。だが、今の末吉なら、織田が相手でも投げ勝つ自信があるのではないか。最後にそう尋ねると、末吉は表情を変えることなく答えた。

「織田くんはやっぱり世代ナンバーワンのピッチャーだと思っています。でも、彼のことは特別に意識せず、自分は自分の持ち味で勝負していきたいです」

 沖縄尚学は2回戦で鳴門と対戦する。因縁の横浜と対戦できるのは、ともに勝ち上がり、再抽選が行なわれる準々決勝以降になる。

 末吉良丞が今の状態をキープできれば。波乱の予感がしてくる。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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