夏の甲子園で輝いた好投手を山本昌が解説 「こんなにすばらしいピッチャーがいたのか」と絶賛したのは? (7ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

花咲徳栄の速球派右腕・上原堆我 photo by Ohtomo Yoshiyuki花咲徳栄の速球派右腕・上原堆我 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る上原堆我(花咲徳栄/178cm・84kg/右投右打)

140キロ台のストレートは見るからに力があって、スピード感もあります。体つきもしっかりしているし、伸びしろのある素材だと感じました。少し左肩の開きの早さは気になるところですが、変にシュート回転が強くなるわけでもないので本人に合っているのかもしれません。個人的にはもう少しホームベースに向かって真っすぐに左肩が寄っていって、左肩と右肩を入れ替えるように腕が振れると、もっと力強いボールが投げられるのではと感じます。変化球のキレもよくなるはずなので、よかったら修正してみてほしいですね。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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