2024年の夏の甲子園を制するのはこのチーム! 高校野球を知り尽くす記者5人が優勝校を予想 (2ページ目)

この夏の青森大会で自己最速となる152キロをマークした青森山田・関浩一郎 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの夏の青森大会で自己最速となる152キロをマークした青森山田・関浩一郎 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る戸田道男氏(ライター兼編集者)

優勝予想:青森山田

 組み合わせ表をながめながら、まずはブロックごとにベスト8の勝ち上がりを予想してみる。独断と偏見で大胆に予想したつもりなのだが、顔ぶれを並べてみると、東海大相模、関東一、青森山田、智辯和歌山、大阪桐蔭、花咲徳栄、神村学園、報徳学園となり、ズラリと強豪校が揃った。実際の結果はこのとおりではなく、もう少し波乱含みの展開になることを期待したい。

 ベスト8への勝ち上がりを予想したなかで、その戦いぶりに最も注目したいのは青森山田。今夏152キロをマークした関浩一郎、MAX145キロの櫻田朔の両右腕を擁し、打線も對馬陸翔、吉川勇大の「木製バットコンビ」と左の強打者・原田純希で組むクリーンアップトリオを中心に、県大会決勝で逆転満塁本塁打を打った1番・佐藤洸史郎らタレント揃い。

 春のセンバツベスト8の経験値も生かし、八戸学院光星、弘前学院聖愛と強力なライバルがいた県大会を勝ち上がった。一昨年優勝、昨年準優勝で東北勢の歴史を変えた仙台育英が今大会は顔を見せないが、この夏、東北勢躍進の流れを受け継ぐとしたら青森山田がその役目を担うか。

 大阪桐蔭の勝ち上がりを予想したブロックは、センバツ覇者の健大高崎がいて、明豊、智辯学園、興南など有力校もひしめき、最大の激戦区となった。しかし、健大高崎は左腕エース・佐藤龍月の故障、離脱があまりにも痛く、春夏連覇を目指すには厳しい戦いを強いられるのは間違いない。その分、ここを大阪桐蔭が地力を見せて勝ち上がる確率は高まりそうだ。

 また、花咲徳栄がブロックを勝ち上がるには、2回戦で予想される京都国際との対戦が大いに注目。花咲徳栄はドラフト候補の4番・石塚裕惺を中心の強力打線が看板。春の近畿大会を制した京都国際は左腕エース・中崎琉生を軸に高い潜在能力を誇る。この試合の勝者がどちらでも、一気に上位に躍り出ておかしくない。

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