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甲子園大会は「ノーヒット・ノーラン氷河期」最後の達成者は20年前のダルビッシュ有 (3ページ目)

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio

 ダルビッシュ以後では、上記2試合のほかに「9回一死」から初安打を許した試合が以下の4例ある。

2005夏1回戦/舟田博紀(聖光学院)11対0佐賀商
2009春1回戦/菊池雄星(花巻東)5対0鵡川(北海道)
2014春1回戦/溝田悠人(履正社)11対0小山台(東京)
2016夏1回戦/今村豪(中越)0対1富山第一

 このうち、2016年夏の今村は0対0の9回裏に初安打を許し、続く打者にも安打を打たれてサヨナラ負けだった。

 2004年以後、数々の好投手が挑んでは夢破れてきた「ノーヒット・ノーラン氷河期」。長く続く投手受難の時代に、終止符を打つ投手の快投に期待したい。

著者プロフィール

  • 戸田道男

    戸田道男 (とだ・みちお)

    1961年岩手県一関市生まれ。明治大学卒業後、東京スポーツ新聞社で4年間野球担当記者を務めたのち、ベースボール・マガジン社入社。週刊ベースボール、ベースボール・クリニックほか野球関係の雑誌、ムックの編集に携わる。2011年に同社を退職し、同年から2021年まで廣済堂出版発行の「ホームラン」編集を担当。現在はフリーランスの立場で野球関連の編集者&ライターとして活動中。

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