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大阪桐蔭が練習試合を申し込んだ生光学園の最速153キロ右腕・川勝空人 9回3失点の好投も「全然ダメ」 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 また、大阪桐蔭にしても新チーム結成間もない時期の練習試合であり、例年のようなスキのないチームへと仕上げてくるのはこれからなのだ。

 徳島県には高野連に加盟している私立高校が生光学園のひとつしかなく、私立高校の甲子園出場がない唯一の都道府県になっている。川勝が「勝てるピッチャー」を追求したその先に、新たな歴史の扉が待っているはずだ。

「空人」という名前には、「空に大きく羽ばたく人になってほしい」という両親の願いが込められているという。

 まだ飛び始めたばかりの豪傑は、誰よりも高く羽ばたこうとしている。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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