「2023年ドラフト戦線」主役の10人。超高校級スラッガー、155キロ左腕、爆肩捕手など大豊作 (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

高校通算100本塁打も目前に迫っている花巻東のスラッガー・佐々木麟太郎高校通算100本塁打も目前に迫っている花巻東のスラッガー・佐々木麟太郎この記事に関連する写真を見る佐々木麟太郎(花巻東高/一塁手/183センチ・117キロ/右投左打)

 入学直後から注目された怪童の高校通算本塁打数は90本を超え、清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)が持つ史上最多の通算111本塁打超えも視界に入ってきた。バットの真芯で捉えた打球は、轟音を残してスタンドへと消えていく。レフトからライトまで全方位に本塁打を打てる能力は、高校生打者として過去最強かもしれない。

 あとは故障の多さ、一塁以外の守備位置の選択肢、140キロを超える速球への対応といった課題がクリアされるか。今秋の東北大会は初戦敗退に終わり、来春のセンバツ出場は絶望的。残されたラストチャンスに甲子園に戻ってこられれば、注目度はさらに増すはず。1年間の成長を見守りたい。

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