父・渡辺俊介と同じサブマリンの東大野球部・向輝。参考にするのは牧田和久と中川颯で「父の投げ方はやりづらい」 (3ページ目)
オンラインでのインタビューに応える向輝さんこの記事に関連する写真を見る
憧れの文武両道の先輩たち
ーー向輝さんにとっての東大野球部のイメージをちょっと教えてもらえますか?
高校時代に、現在ヤクルトスワローズの宮台康平投手(※神奈川・湘南高校から現役で東大文科一類に入学。2017年ドラフトで日本ハムファイターズ入団)を、たまたまYouTubeか何かで見かけて、その時に東大野球部がいいなと思ったんです。
入部した当初は、野球を高校の3年間やって、しかも勉強もしてきて、という人たちが集まっているところなので、みんなきっちりしているのかなってイメージでした。理論的に野球をやっているのかなという。
ただ実際に一緒に練習していると、みんな勉強をしている感じがあまりなくて、野球が好きなんだなと、感じています。もちろん理論的な人もいますが、意外と理論だけじゃなくて感覚的にやっている人もいて、思ったより頭だけではなく、ちゃんと身体も使っている感じです(笑)。
ーー先ほど名前が挙がったヤクルトの宮台投手は今シーズン、1軍の公式戦で再登板を果たし、現在東大4年生の松岡泰希捕手はプロからも注目されているようです。向輝さんから東大野球部の先輩たちはどう見えていますか?
現在4年の先輩たちのレベルがものすごく高いと思います。松岡さんも、宮?(湧/外野手)さんとか、あと井澤(駿介/投手)さんとかみんなうまくて、しかも勉強もやってきたのは本当にすごいと思います。今の東大野球部は、惜しい試合もけっこうあるので、あとちょっと、もうちょっとという感じがしています。
ーー東大野球部にこれからどのように貢献していきたいですか?
身体づくりからと思うんですけど、何年かあとに、先発ピッチャーとしてチームを勝たせられるようになりたいなと思います。勝つことができたら、やっぱりそれはうれしいですよね。
ーーチームとしての目標は、何になるのでしょうか?
自分がいる間に野球部としては、最下位から抜け出すことです。
ーー意外と、リアリスティックな反応だと思ったんですけど、優勝や上位が目標ではないんですね?
優勝できるなら、もちろんしたいです。けど、現実問題として最下位を脱出しないと次にいけないと思います。
3 / 5